everyday 五丁目の西日
北の大地のあれこれノート!
東国三社、牛久大仏から仙台への旅
年に一度のフェリーの旅に出かけた。
今年は、苫小牧から大洗へ行き、帰りは仙台から苫小牧というルートにした。
鹿島神宮などの東国三社と牛久大仏を訪れて、そこから北上する計画だ。
<一日目>
6月下旬、苫小牧西港から商船三井フェリーのまだ就航二年目の「さんふらわあ・さっぽろ」に乗船した。

初めて窓から外が見える部屋を取った。
和室だが、外が見えるというのはいいものだ。
しかし、船の左側にしかこのタイプはない。
ということは、苫小牧発だとほとんど海しか見えないということだ。
おまけに、台風崩れの温帯低気圧が来ていて少し揺れるし雨が降って何も見えないが、船に乗っていることを実感できる。
<二日目>
21時間の船旅で午後2時に大洗港に着いた。
雨の中を鹿島神宮に向かう。
制限速度の標識(地上のポール看板)が少なく道路に黄色で書いてあるのが多い。
しかも、剥げていて数字が読めないのが多い。
道が狭いからなのだろうが、スピード違反はしたくないのでよそ者には困ったものだ。
ラッキーなことに雨はほとんど上がり、鹿島神宮を参拝。
常陸国一宮で全国にある鹿島神社の総本社だけあって、風格のある神社だ。
お守りを買って、おみくじを引いてみた。なんと大吉だ!久しぶりの大吉だ!!

今日は神栖市の立派なホテルの本館(旧館)にエコノミーパックで泊まる。
少し古ぼけているが、年金生活者にとっては十分だ。
本州に上陸初日は一階にある居酒屋チェーン店で乾杯!
<三日目>
三社の二つ目、息栖神社に向かう。小粒な感じだが、大きな川(常陸利根川)に面して大鳥居が建っている。

この後、佐原に行って、「小江戸さわら舟めぐり」を楽しむ予定だったが乗り場がよく分からないのでパスすることにした。
三つ目の香取神宮。
門前商店街を抜けて参道を歩く。
下総国一宮、全国にある香取神社の総本社だ。

牛久大仏にカーナビを設定する。
どこを走っているのか分からなくなるが、大きな工業団地のようなところに巨大な大仏さんが見えて来た。
高さ120mで世界一の青銅製阿弥陀仏だ。エレベーターで85mの展望台に上がる。

胸のあたりから外が見える。

外には霊園があり、大仏の中の下の方には金色に輝く無数の胎内仏がある。
ここから時間があれば寄ろうと思っていた阿見町の予科練平和祈念館に向かう。
厳しい訓練に耐えて大空へ旅立った少年たちの姿が目に浮かぶ。そして多くの命が失われた。

ゼロ戦21型の復元機があった。日曜日などは外に出しているそうだ。

国道6号で水戸へ走る。早めにホテルに着いて日本三名園の一つ偕楽園を歩いた。
有名な梅林に既に花はなく、すぐ近くを走る常磐線の電車の音が玉にキズだが立派な庭園だ。
園内の常盤神社を参拝。

今日は、ホテル近くの老夫婦がやっている小料理屋さんで乾杯!
<四日目>
水戸藩の藩校だったという弘道館に寄ってから高速に乗るつもりが、道を間違えて旧水戸城の辺りをさまよい、ようやくたどり着いた。
まだ開館していないので、正門だけ見て、出発する。

南相馬市で高速を降りたが、途中、福島第一原子力発電所の辺りを通ると左右の人家は荒れて、田畑も草だらけだ。
放射能表示は1マイクロシーベルトを超えたりしている(札幌市では通常0.003~5くらいだ)。
汚染土を運んでいるダンプカーが列をなして走っている。
もう7年も経っているのに、改めて原発事故の影響の大きさと深刻さを実感した。
南相馬市から相馬市へ国道を走る。
相馬市内の相馬中村神社に立ち寄る。
馬の神社として有名で参道の階段の欄干が馬の像で飾ってある。

ここから名取市閖上(ゆりあげ)に行く。
土木工事の車が行きかう中を記念碑に着いた。
この東日本大震災慰霊碑の高さ8.4mまで津波が達したそうだ。
心が痛む。 合掌!

震災遺構仙台市立荒浜小学校に着いた。
鉄筋コンクリート造4階建ての小学校2階まで押し寄せたとのこと。

4階の展示室にある震災前のジオラマを見ると大きな住宅街があったようだが跡形もない。
津波のすさまじさにゾッとする。
浜の方に行ってみた。
堤防が一直線に続いている。
地元の高校生が自転車で来て、波打ち際で遊んでいる。
・・・・・・・・・・・・
夕刻、仙台バイパスを通って市内の孫宅に着いた。
こちらでは、私が愛飲しているサッポロクラシックビールが売ってないので、他のビールで乾杯!
<五日目>
東北唯一の国営公園だという「みちのく公園(国営みちのく杜の湖畔公園)」に孫と遊びに行った。
おみやげに買って持ってきたサッカーボールをうまく蹴れない。二歳半じゃまだ無理かな!
昔のかやぶき家屋が保存されたりしていて興味深い。

<六日目>
仙石線で塩竃(しおがま)神社に行ってきた。
表参道は202段もある急な階段だ。

さすがに陸奥の国一宮、壮大な神社だ。
帰りは裏参道を下りて来た。
<七日目>
秋保の大滝を見に行く。結構遠い。
日本の三名瀑の一つだ。
落差55mを上から眺める。

下の方にも行けるそうだが、時間がないので行けなかった。
途中で買ってきた有名な秋保のおはぎを昼食とした。
夕方、孫にサヨナラして仙台港に向かう。
帰りは、太平洋フェリーの「きたかみ」だ。
かなり古い船だが、外が見えるツインの特等室にした。
これが結構よかった。浴槽が付いている。
<八日目>
波も穏やかでゆったりと苫小牧に帰ってきた。
全走行距離は795.5㎞だった。 一日最大306.5㎞。
来年は、最近できた室蘭・宮古フェリーに乗ってみようかな! 《おわり》
今年は、苫小牧から大洗へ行き、帰りは仙台から苫小牧というルートにした。
鹿島神宮などの東国三社と牛久大仏を訪れて、そこから北上する計画だ。
<一日目>
6月下旬、苫小牧西港から商船三井フェリーのまだ就航二年目の「さんふらわあ・さっぽろ」に乗船した。

初めて窓から外が見える部屋を取った。
和室だが、外が見えるというのはいいものだ。
しかし、船の左側にしかこのタイプはない。
ということは、苫小牧発だとほとんど海しか見えないということだ。
おまけに、台風崩れの温帯低気圧が来ていて少し揺れるし雨が降って何も見えないが、船に乗っていることを実感できる。
<二日目>
21時間の船旅で午後2時に大洗港に着いた。
雨の中を鹿島神宮に向かう。
制限速度の標識(地上のポール看板)が少なく道路に黄色で書いてあるのが多い。
しかも、剥げていて数字が読めないのが多い。
道が狭いからなのだろうが、スピード違反はしたくないのでよそ者には困ったものだ。
ラッキーなことに雨はほとんど上がり、鹿島神宮を参拝。
常陸国一宮で全国にある鹿島神社の総本社だけあって、風格のある神社だ。
お守りを買って、おみくじを引いてみた。なんと大吉だ!久しぶりの大吉だ!!

今日は神栖市の立派なホテルの本館(旧館)にエコノミーパックで泊まる。
少し古ぼけているが、年金生活者にとっては十分だ。
本州に上陸初日は一階にある居酒屋チェーン店で乾杯!
<三日目>
三社の二つ目、息栖神社に向かう。小粒な感じだが、大きな川(常陸利根川)に面して大鳥居が建っている。

この後、佐原に行って、「小江戸さわら舟めぐり」を楽しむ予定だったが乗り場がよく分からないのでパスすることにした。
三つ目の香取神宮。
門前商店街を抜けて参道を歩く。
下総国一宮、全国にある香取神社の総本社だ。

牛久大仏にカーナビを設定する。
どこを走っているのか分からなくなるが、大きな工業団地のようなところに巨大な大仏さんが見えて来た。
高さ120mで世界一の青銅製阿弥陀仏だ。エレベーターで85mの展望台に上がる。

胸のあたりから外が見える。

外には霊園があり、大仏の中の下の方には金色に輝く無数の胎内仏がある。
ここから時間があれば寄ろうと思っていた阿見町の予科練平和祈念館に向かう。
厳しい訓練に耐えて大空へ旅立った少年たちの姿が目に浮かぶ。そして多くの命が失われた。

ゼロ戦21型の復元機があった。日曜日などは外に出しているそうだ。

国道6号で水戸へ走る。早めにホテルに着いて日本三名園の一つ偕楽園を歩いた。
有名な梅林に既に花はなく、すぐ近くを走る常磐線の電車の音が玉にキズだが立派な庭園だ。
園内の常盤神社を参拝。

今日は、ホテル近くの老夫婦がやっている小料理屋さんで乾杯!
<四日目>
水戸藩の藩校だったという弘道館に寄ってから高速に乗るつもりが、道を間違えて旧水戸城の辺りをさまよい、ようやくたどり着いた。
まだ開館していないので、正門だけ見て、出発する。

南相馬市で高速を降りたが、途中、福島第一原子力発電所の辺りを通ると左右の人家は荒れて、田畑も草だらけだ。
放射能表示は1マイクロシーベルトを超えたりしている(札幌市では通常0.003~5くらいだ)。
汚染土を運んでいるダンプカーが列をなして走っている。
もう7年も経っているのに、改めて原発事故の影響の大きさと深刻さを実感した。
南相馬市から相馬市へ国道を走る。
相馬市内の相馬中村神社に立ち寄る。
馬の神社として有名で参道の階段の欄干が馬の像で飾ってある。

ここから名取市閖上(ゆりあげ)に行く。
土木工事の車が行きかう中を記念碑に着いた。
この東日本大震災慰霊碑の高さ8.4mまで津波が達したそうだ。
心が痛む。 合掌!

震災遺構仙台市立荒浜小学校に着いた。
鉄筋コンクリート造4階建ての小学校2階まで押し寄せたとのこと。

4階の展示室にある震災前のジオラマを見ると大きな住宅街があったようだが跡形もない。
津波のすさまじさにゾッとする。
浜の方に行ってみた。
堤防が一直線に続いている。
地元の高校生が自転車で来て、波打ち際で遊んでいる。
・・・・・・・・・・・・
夕刻、仙台バイパスを通って市内の孫宅に着いた。
こちらでは、私が愛飲しているサッポロクラシックビールが売ってないので、他のビールで乾杯!
<五日目>
東北唯一の国営公園だという「みちのく公園(国営みちのく杜の湖畔公園)」に孫と遊びに行った。
おみやげに買って持ってきたサッカーボールをうまく蹴れない。二歳半じゃまだ無理かな!
昔のかやぶき家屋が保存されたりしていて興味深い。

<六日目>
仙石線で塩竃(しおがま)神社に行ってきた。
表参道は202段もある急な階段だ。

さすがに陸奥の国一宮、壮大な神社だ。
帰りは裏参道を下りて来た。
<七日目>
秋保の大滝を見に行く。結構遠い。
日本の三名瀑の一つだ。
落差55mを上から眺める。

下の方にも行けるそうだが、時間がないので行けなかった。
途中で買ってきた有名な秋保のおはぎを昼食とした。
夕方、孫にサヨナラして仙台港に向かう。
帰りは、太平洋フェリーの「きたかみ」だ。
かなり古い船だが、外が見えるツインの特等室にした。
これが結構よかった。浴槽が付いている。
<八日目>
波も穏やかでゆったりと苫小牧に帰ってきた。
全走行距離は795.5㎞だった。 一日最大306.5㎞。
来年は、最近できた室蘭・宮古フェリーに乗ってみようかな! 《おわり》